自分から始める
家庭で使うことば、経験、文化、好きなことを、学びの外へ追い出しません。
ROOTS STORIES
Roots Storiesは、好きなこと、経験、疑問、想像から始めて、話す・書く・描くことで表現する時間です。表現を学校の勉強から切り離さず、読む力、書く力、考える力へつなげます。
日本語でうまく答えられないことと、考えを持っていないことは同じではありません。言いたいことが先にあり、それを言葉や絵で形にする経験が、学習に参加する足場になります。
Roots Storiesでは、正しい日本語だけを先に求めません。まず本人の見方や関心を受け取り、その後で、伝わる表現へ一緒に整えます。
Roots Storiesは「アイデンティティへの投資」と「多書多読」を、変革的マルチリテラシーズ教育の二つの軸として位置づけます。
家庭で使うことば、経験、文化、好きなことを、学びの外へ追い出しません。
文章だけでなく、会話、絵、写真、構成など、考えに合う方法から表現します。
教師が内容を読み取り、問い返し、本人の考えを学ぶ価値のあるものとして扱います。
作品を振り返り、語彙、文章、説明、教科の学習へつなげます。
教育学者ジム・カミンズは、教師と子どもの関係の中で、子どもの言語・文化・経験がどのように認められるかが、学習への参加に関わると論じています。子どもが自分自身を学習に「投資できる」関係と活動をつくることが重要です。
Roots Storiesは、この考えを家庭教師の授業に取り入れたものです。表現活動だけで成果を保証するのではなく、本人の考えが授業を動かす経験を積み、学校の学びへ参加する力を育てます。
学習で使うことばは、日常会話だけでなく、文章を繰り返し読んだり書いたりする中で育ちます。カミンズは、豊かな読み物へアクセスし、読み書きへ積極的に参加することを、リテラシーの達成を支える重要な条件として示しています。
Roots Storiesでは、読む量だけを競いません。興味のある文章を読み、短く書き、対話し、書き直し、また別の文章を読む循環をつくります。家庭語を含む既有知識と結びつけながら、日本語で読んで書く経験を積み重ねます。
アイデンティティテキストとは、子どもが自分の経験、関心、考え、文化などを表した作品です。「テキスト」は作文だけを意味せず、絵、写真、音声、複数の表現を組み合わせた作品も含みます。
Rootsでは、小さなメモや短い作文を積み重ね、本人が残したいテーマを一つの作品へ育てます。完成した作品だけでなく、考え方や表現がどう変わったかも一緒に振り返ります。
Artful Thinkingは、ハーバード大学Project Zeroで開発された、作品をよく見て考えるためのアプローチです。短い問いの型を繰り返し使い、観察、解釈、根拠、視点、疑問を言葉にします。
何が見える? そこから何を考える? 何が気になる?
意見だけで終わらず、見つけた根拠と一緒に説明します。
登場人物や物の視点に立ち、見え方の違いを考えます。
一枚の絵から前後を想像し、物語や文章へ広げます。
このほかにも複数のThinking Routinesがあり、その日の目的や題材、お子さまの考え方に合わせて使い分けます。美術の知識や絵の上手さを評価する活動ではありません。作品を入口に、本人の考えが生まれ、変わっていく過程を大切にします。
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Storiesで見つけた言葉や考え方を、教科書の読解、作文、答案、発表へつなげます。学校の勉強を行う約60分と組み合わせることが、Rootsの90分です。
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